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○ようこそ大阪大会へ「ほんまにおもろい生物教育」

 この度は、日本生物教育会第77回全国大会大阪大会にご参加いただき、誠にありがとうございます。ChatGPTをはじめとするAIIOTなどの技術革新が進展し、社会や生活を大きく変えていく超スマート社会を迎えるなか、生物教育の在り方も急速に変化してきています。昨年度より高等学校において完全実施となった新教育課程では「主体的・対話的で深い学び」が強調され、これまで以上に「生徒を主語とした高等学校教育」の実践が求められています。そのためには先生自らの職能を向上させていくことが欠かせません。つまり、先生自身が「学び、学びあう」ことが重要だと考えます。

大阪での開催は、平成17年(2005年)の第60回大会以来 18年ぶり5回目です。新型コロナウイルス感染症により1年開催が遅れましたが、感染症もやっと落ち着きを見せはじめ、対面式で開催できることを非常にうれしく思っています。本研究会が長年培ってきた生物教育研究を、若手の新しいアイデアを生かし、大阪らしい独創性のある充実した大会を目指しております。

 今回の大阪大会のテーマは「ほんまにおもろい生物教育」です。近畿大学東大阪キャンパスをメイン会場に、記念講演では、近畿大学水産研究所 白浜実験場の、升間主計 特任教授から「近畿大学水産研究所の養殖研究について〜近大マグロを中心に」と題した、マグロの完全養殖研究のご講演を、研究協議では、高等学校教育におけるICT、探求活動、学ぶ意欲を引き出す授業づくり、そして生命倫理について協議を深める予定です。また、近畿大学生物理工学部の三谷匡 教授、文部科学省 初等中等教育局の藤枝秀樹 教科調査官をパネリストとしてお招きし、「生徒の声をもとにこれからの生物教育を考える」をテーマにパネルディスカッションを行います。そして現地研修・実験研修としては、山コース(大台ケ原)、大阪湾を味わいつくすコース、自然観察入門コース(箕面)、DNAコース、ホネホネコース(自然史博物館)、天王寺動物園コース、バイオ燃料として注目されているユーグレナコース、海遊館コース、マンモスから学ぶ生殖・発生コースなど、10コースをご用意しております。本研究会が大阪の地で長年培った生物教育研究、おもろい授業づくり「ほんまにおもろい生物実践」を大阪大会記念冊子としてまとめました。どうぞご期待ください。まず教職員が「おもろい」と感じること、生徒たちにもっと伝えたいといった意欲こそ、生徒の学びの原動力、そして教員の授業改善の原動力となるのではと考えています。

この大阪の地で、生物の「おもしろさ」について共に学び共に考え、語り合えることを楽しみにしております。

大阪府高等学校生物教育研究会
 会長 柴原信彦

 

○ほんまにおもろい生物教育

 1985年の第40回大会以来、20年ぶりに第60回の記念すべき全国大会を大阪で開催いたします。
 前回は約600名の参加を得て、盛大な大会が開催されましたが、今回もこれまでの生物教育研究の蓄積を生かして、大阪らしい独創性のある充実した大会を目指して準備を進めております。

 現在までに、下記のように大会の概要が決定したしましたので、皆さんにご報告させていただきます。

 ただし、なにぶん来年夏のことであり、今後諸般の事情によって変更になる項目もありえますので、ご了解ください。皆様におかれましては、ぜひとも2005年8月3〜5日に行われる全国大会へ参加していただきますよう、お願い申し上げます。

大会事務局長  岡本元達

 

 

JABE77大阪大会